結論
剣道初心者の頃によく先生に注意されることの一つが
右手で打つな!左手で打て!
ではないでしょうか。
「言ってることは分かるし、左手で竹刀を振ろうとしているけど上手くいかない。」
と悩んでいる方は是非読んでみて下さい。
結論から先に言います。右手打ちの原因は、打突の際に
骨盤が真正面を向いていないからです。
?右手のことなのに何で骨盤?右手に力が入りすぎているからじゃないの?
と思いますよね。理由をご説明します。
なぜ右手打ちになるのか
右手打ちの方の多くが、打突の際に左肘が曲がっています。
その原因は、左肩より右肩が前に出ている状態、つまり半身の状態になっているからです。
さらにその原因は、骨盤の右側の方が前に出ているからです。
簡単に言うと右半身の状態で半分の力しか竹刀に伝わっていない状態です。
それってもったいないですよね。
実際に自分の骨盤がどのくらい正面を向いていないかをチェックする方法として
・構えた状態から左足はそのままの位置で右足だけ前に出しての踏み込み足をする
・その状態をキープして写真や動画を撮影してもらう
そして客観的に自分の骨盤がどのくらい半身になっているか確認してみましょう。改善はそれからです。
解決策STEP1
焦って全てを改善する必要はありません。
一つ一つ改善していきましょう。
まずは下半身からです。
先ほど説明しました右足だけ前に出す踏み込み足を無意識レベルで腰が真正面を向くまで毎日繰り返しましょう。
慣れてきたらスピードを上げて、試合で面を打つ場面を想定した踏み込み足でも骨盤が正面を向いていたら次のステップに進みましょう。
解決策STEP2
次のステップは上半身です。
腰が真正面を向いていれば、上半身もすぐに改善されるはずです。
骨盤と同じように肩の位置も右肩が前に出ないように注意する必要があります。
そのための練習方法として
右手の位置を左手にくっつけての素振り
をオススメします。
早く振る必要はありません。
右手を左手にくっつけて、振り下ろした時に左肘を伸ばす事を意識して素振りをしましょう。
肩は、腰と違って客観的に確認がしづらいので、鏡や動画撮影などをしてチェックしましょう。
この素振りで両肩のバランスが同じになってきたら、徐々にスピードアップさせましょう。
最後は、STEP1でやった踏み込み足で小さく面打ちをやりましょう。
右手打ちが治るとどうなるのか
僕は、学生時代に右手打ちが治らずに、打突部位に当たっているけど一本にならず本当に苦労しました。
右手打ちのクセが強くても努力次第ではある程度の戦績は残せます。
でも、リバ剣をして基礎を見直した僕は、昇段審査で本当に苦労しました。
学生時代の僕は右手打ちのクセの治し方を知りませんでした。
もし学生時代に右手打ちのクセを直せていたらと今でも想像してしまいます。
出来るだけ早いうちから基礎固めをする事を心の底からオススメします。
その方がケガの防止にもなるし、剣道の成長スピードが格段に上がりますので。
最後に一つアドバイスです。
面を打つ時、左手で相手のアゴにパンチを打つようにすると左肘が伸びて良い打ちができますよ!
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