はじめに
お子さんの進学や就職の季節が近づくと親としては色々と心配になりますよね。
特にお子さんが剣道をやっている親からすると
・他のスポーツの方が、進学や就職の時に有利じゃないか
・剣道はこの子にとって将来本当に役に立つのだろうか
などと色々不安に思ったりするのではないでしょうか。
結論
結論から先に言います。
正しくやれば剣道は必ず将来役に立ちます。
なぜなら剣道は、社会に貢献出来る人間になるためにあるからです。
試合に勝つために日々工夫することや、暑い日も寒い日も自分に負けずに稽古すること等、全ては社会に貢献する人間へと成長するためにあるのです。
ここが数ある競技の中でも、剣道が特に際立つ点です。
剣道は、この高い理想を掲げているからこそ、学生時代だけではなく生涯剣道を勧めているのです。
進学、就職にどのくらい役に立つのか
とは言え、僕たち親が気になるのは今目の前に迫って来た子供の進学や就職についてです。
「キレイごとはいいから、私の子供が高校や大学に進学するのに剣道は役に立つのか」
これが本音ではないでしょうか。
一般入試においては学力で合否が決まります。
短期的な効果で差が出るとすれば推薦入試ではないでしょうか。
特に面接においては、
美しい姿勢
物おじしない態度
等、短時間でどんな印象を与えるかが大切です。
面接官も人間です。そして人間の意思決定は論理的な判断によるものだと思われがちですが、実は「感情」を司る部分で決定されています。
感情で判断した結果を後から論理的に考えるのです。
面接において、姿勢や態度が与える効果は絶大なのです。
「お、この子の第一印象いいな」
と面接官は、感情でほぼ第一印象で判断します。
「ほう、剣道二段を取得しているのか。」
そして面接票や履歴書などの資料を見て自分の直感を正当化するのです。
またペーパー上で同じくらいの成績の生徒を比べた際、「剣道◯段取得」と書ける方が有利だと思います。
ちなみに剣道は、中学生であれば二段まで、高校生であれば三段まで、大学生であれば四段まで取得できます。
もちろん全ての推薦入試において剣道が有利に働くわけではありません。
学校の方針
学校内における部活動ごとのパワーバランス
学校ごとに様々な事情があると思います。
運動のメリット
長期的な視点から言うと、剣道に限らず部活動における運動習慣はとても大切です。
運動における脳への効果は絶大です。
一見部活をせずにひたすら勉強した方が効率が良い気がします。
しかし適度な運動は確実に脳のパフォーマンスを向上させます。
部活を引退した後も適度に運動を継続した方が勉強の効率は上がります。
3年の前半まで成績がパッとしなかった運動部員が、部活引退後に脅威の集中力で成績を上げてきた場面をあなたも見たことがあるのではないでしょうか。
また、将来社会に出ると勉強が出来るだけで成功するほど甘くない事は、僕たち大人が一番知っているはずです。
結局組織のリーダーになる人の多くは、学生時代に運動部の経験者が圧倒的に多いように思います。
どうせ大人になっても運動を続けた方がいいに決まっているのです。
だったら生涯成長し続けられる剣道は決して悪い選択肢では無いと思うのです。
根本は人間的な成長
あなたのお子さんは、進学し、就職(今の時代起業する方も)して社会に出ていきます。
あなたも同じ経験をしたと思いますが、勉強が出来ようが、いい大学を出ようが、社会に出て成長していく過程で必ず人生の壁にぶち当たります。
その壁の正体は、「精神レベルの段階という壁」です。
あのヒトは人間が出来ている。あの人は品がある。
そんな風に人間はなんとなくですが、他人をランク付けしていると思います。
しかし人間の精神レベルは7段階あると言われています。
この段階を知っているのと知らないのでは、人生に大きな差が出ると思います。
興味のある方は、この記事を読んでみて下さい。
おわりに
色々書きましたが、僕たち親が子供達に出来る事は実はそれほど多くないと思っています。
大切なことは、僕たち親が本音の部分で
・学校内での順位
・進学校に行かなければ人生終わり
・より高い点数を、より偏差値の高い大学を
と思っているという、古い価値観を変える努力ではないでしょうか。
子供は親の価値観の影響を受けます。
親が順位や成績ばかり気にする価値観だと子供は必ず成績が下の子を見下すようになります。
そして自分の成績や試合での結果が悪いと落ち込んでしまいます。
親が日頃から、キレイ事を言っても価値観という本音は隠す事は出来ません。
子供にあれこれ言う前に僕たち親が勉強する事が先だと思います。
剣道に携わり、こんな真面目なブログを読むあなたのお子さんです。心配しなくても絶対素晴らしい大人に成長します。
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