合屋選手の動画を見て
2024年の全日本剣道選手権大会を動画で見た時、京都代表で出場し準優勝された合屋選手の構えが印象に残った。
その構えは独特で、左手が普通の位置より左下にあり、剣先が相手の左目に向いているそんな構えだった。
剣術の流れから何となく平青眼の構えもあることは知っていたが、現代剣道でお目にかかるのは珍しい。
上段対策として構えた平青眼だと、剣先が相手の左拳に向いている。
その腕をそのまま下に移動したそんな構えに見えた。
そんな独特な構えの合屋選手が豪快な打突で勝ち上がっていく姿を見て彼に興味を抱いたのは僕だけではないと思う。
ネットで検索すると合屋龍(ごうやりょう)選手は、京都府県警の警察官。出身は福岡県で、大学は鹿児島県の鹿屋体育大学をご卒業されているとのこと。
影響を受けた僕は稽古で合屋選手の構えを真似てみることにした。
構えを変えてみる
さっそく稽古で合屋選手の構えのように左拳の位置を大胆に左下に持ってきてみた。
左手が下に来た分、剣先がいつもより立っているが、右小手の位置はいつもと同じ高さだし竹刀が若干右を向いているため、小手が守られている。
試しに面を打ってみる。
あれ?予想以上に打ちやすい。
剣先がいつもより立っている分、剣先を振り上げる動作が省略できて打突の速さにつながっているようだ。
しかし、問題もあった。
左手が下にある分、面を打たれた際の防御が間に合わない時があった。
また、剣先がいつもより右を向いているため攻めに圧力がかけずらい。
当然剣先が立っている分、気を抜くと小手を打たれやすい。
この辺は慣れが必要だと感じた。
構えに修正を加える
次の稽古では難しいと感じた部分を修正するべく、いつも通りの真っ直ぐの構えから、左手の位置だけ下げてみる。
こうすると剣先は中心にあるため、これまでと同じように攻められるようになった。
後は、面の防御が若干遅れる点と小手を打たれやすい問題を解決しなくてはいけない。
しかしデメリットは多少あるが、打突スピードが上がるメリットを捨て切る気にはなれない。
まだまだ改良の余地はありそうだが、予選本番までのタイムリミットも迫ってきた。
試合が近づいてきた焦り
試合で使える技術は鍛錬を重ねて無意識でも動く技や動作がほとんどだ。
その為には意識して、何度も稽古するしかない。
今回構えを大幅に変えてみたものの自分のものになるまでには、正直もっと期間が必要だと思う。
試合が近づいてきて多少の焦りを感じているのかもしれない。
まだ出来ることがあるのではないか。まだ試してみることがあるのではないか。
そんな思いにかられてしまう。
日常でひらめいた技を次の稽古で試してみる。上手くいく場合もあれば上手くいかない場合もある。
不思議なことに本気で挑もうとした審査や試合が近づいてきた期間が一番アイデアが浮かぶ。
そして本番が過ぎるといいアイデアが急に浮かばなくなる。
常に近い目標に向けて全力で挑み続けることが、一番良いとは思う。
しかし、常に全力を出し続ける人間は案外少ない。
本気を継続できるのも一つの才能だ。
そんな事ばかり感がている迷える中年おやじがここにいる。
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