親として剣道をする我が子に出来ること

保護者、指導者

それあなたの願望ですよね?

我が子が剣道をやっているあなたに向けてこの記事を書いています。

あなたは剣道経験者かもしれないし、そうでないかもしれません。

どちらにせよ親御さんの多くは、子供が試合に勝てば褒めて、試合に負けたら怒っていませんか?むしろ経験者の親は試合に勝っても改善点などのアドバイスをしていませんか?

正に僕がそうでした(笑)。子供が既に剣道に夢中になっていれば、そのアドバイスも聞き入れるかもしれませんが、まだそこまでのガチ勢でないのであれば親がそのような態度で子供に接していたらいずれ剣道への興味が無くなっていきます。

よく我が子が剣道をやっている親からこんな悩みを耳にします。

 ・子供が剣道に夢中にならない。

 ・子供が練習以外で努力しない

 ・アドバイスしても全然上達しない

僕たちが子供の頃親から「勉強しなさい」と言われて良い気分で勉強に取り組んだ記憶は無いはずです。◯◯しなさい、で子供が自ら進んでやるのならみんな天才に育つはずです。

僕たち親は、我が子が試合で少し勝ち出すと自分の承認欲求を満たしたいだけのモンスターになりがちです。

それは自分の遺伝子を引き継いだ我が子が他人の子に勝つことで、他人の遺伝子より自分の遺伝子の方が優秀だと錯覚を起こし、承認欲求が少し満たされるからです。

親が子供にガミガミ言う根本は、子供のためではなく親自身の願望に過ぎないのです。

お受験でも同じですが、親の承認欲求を満たしたいだけの要求を子供に押し付けたところで子供は勉強が苦痛でしかありません。

でもそのような行動になってしまう気持ちは痛いほど分かります。誰だって我が子のこととなると冷静になれず感情が先走るからです。

しかし心配しないで下さい。こんな真面目なブログを読んでくれているあなたは間違いなく優秀な方だからです。

ただし本当に我が子を愛していて、我が子を人格者に成長させたいと思っているなら子供への接し方を変えなければなりません。

パズル理論

おすすめ方法その1が『パズル理論』です。

パズル理論?そんな理論聞いたことが無いと思ったあなた、正解です。僕が考えた理論だからです。

パズルを完成させた時の事を思い出して下さい。

あなたはパズルのピースが徐々に埋まってきた時に足りないピースをどうやって見つけますか?

既にはめ込まれたピースから足りない部分を想像して、はめ込むべきピースを見つけ出すのではないでしょうか。

ここでいう既にあるピースとは子供が既に出来ること、出来るようになった事です。

足りないピースとはまだ出来ないこと、やっていない事です。

そしてパズルのピースを埋めることが出来るのはあなたではなく、お子さん自身なのです。

それなのに僕たちは子供の足りないピースを見つけては、すぐにはめ込まない子供に腹を立てていました。

親が子供にやるべき事は既にあるピースを自覚させる事だったのです。

例えば

「今日は言われなくても稽古に行く準備が出来たね。」

「今日は今までで一番大きな声を出してたね。」

など子供を観察して今出来ている事や、小さくても出来るようになった事を見つけて言葉にして伝えましょう。

その際「もっとこうすればいいのに」とか「○◯が出来ていない」といったような足りないピースに目がいっても口に出さず忘れてしまいましょう。

子供は今あるピースを認められ自覚することで、自然と不足したピースを自分で埋めるようになります。

注意点は「褒める」とは少し違うという事です。

あくまで出来ている事や、出来るようになった事を伝え、お子さん自身が今あるピースを自覚する事が大事だからです。

一つ補足しておきますが、我が子が他人に迷惑をかける危険な行為や無礼な行動をした時はこれまで通りきちんと注意してあげて下さい。

先ずあなたがやる

おすすめ方法その2が『先ずあなたがやる』です。

あなたが子供だったとして親が何か楽しそうにやっていたら真似したくなりませんか?

子供は親の背中を見て育つとという言葉は誰もが知っていますが、意外と実践出来る親は少ないのです。

僕たちはなぜか自分の経験からの正解だけを子供にアドバイスしてしまいます。

「勉強しなさい」ではなく先ずあなたが家庭で楽しそうに勉強してみてください。

「素振りしなさい」ではなくて、先ずあなたが素振りをしてみて下さい。

あなたが剣道未経験で素振りのやり方が分からないのであれば逆にチャンスです。子供にやり方を聞いてみて下さい。親はアドバイスをくれると思い込んでいるお子さんにとって、親に教えるという経験はとても貴重な体験となります。

どんな事にしても子供にやって欲しいことは、先ず親が何度でも楽しそうにやっていればお子さんは必ずいつもと違うアクションを起こすはずです。

さあ実践

どうですか?2つとも今すぐにでも出来そうな事ですよね。

でもやってみると分かりますが、『パズル理論』だとこれまでと違った視点で子供を観察しなくてはいけません。そして『先ずあなたがやる』ではこれまでと違った行動をしなくてはいけません。

どちらも結果が出なければまたすぐに口で足りないピースを言う現在の自分に戻ってしまいます。

しかし子供が成長するタイミングは個人差があります。

一番大切な事はその子の存在を認めることです。

子供の意見を否定して自分の正解を押し付けたり、出来ない事ばかりを口にする事は子供の存在を認める事と逆の行為です。それが子供のためとあなたが思っていてもです。

いつ結果が出るか分からなくても、親は子供の存在を認める行動をいつまでも取り続けなくてはいけません。

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