いつもお疲れ様です
この記事を読んでくださっている多くの方は、現在お子さんが道場や部活動で剣道をがんばっている方だと思います。
他のスポーツよりも防具や竹刀などがあり、送迎も一苦労ですよね。
より剣道に力を入れている親御さんは、お住まいの地域から遠く離れた道場まで送迎されている方もいるのではないでしょうか。
いつもお疲れ様です。
お子さんが元気に剣道ができるのは間違いなくあなたのおかげです。
見たいドラマも我慢して、行きたい旅行も我慢して、もう少し残業した方が明日の仕事が楽になるところを子供の剣道のために帰宅して。
子供の身長が伸びてきては袴が短くなり、この前買ったばかりの竹刀は割れてしまい、進学の時期には防具を買い直し。
買いたいものも我慢して、やりたいことも我慢して。
そんな苦労も全て子供のため。
本当にお疲れ様です。
でも成長した子供が試合で一本を取った時の高揚感は何物にも変え難いのではないでしょうか。
苦労もその瞬間だけは吹き飛びます。
その逆で、子供が無様な負け方をしたら、ついつい怒ってしまいますよね。
これまでの苦労を考えると当然の感情だと思います(笑)
僕の失敗
僕はかつて子供の剣道指導で失敗をしました。
息子は小さい頃から剣道を始めました。
始めは、元気に頑張ってくれたらそれでいいと思っていました。
しかし、子供が少し試合に勝ち出すと欲が出てきました。
僕は剣道経験者なので、改善点ばかりに目がいってしまいます。
もっとこうすれば勝てるのに、もっとこうしたら一本とれるのに。
子供に試合で勝って欲しい僕はついつい口うるさくアドバイスをしていました。
子供が小学校高学年になった時、剣道を辞めたいと僕の妻に打ち明けました。
全く子供の視点に立っていなかったと反省しました。
頑張っているところをもっと認めるべきでした。成長した点をもっと見つけてあげるべきでした。剣道を続けているだけで凄いことだと気づくべきでした。
運良く妻の説得もあり、何とか剣道を続けることにはなりました。
反省を活かして、口うるさくアドバイスをすることは辞めました。
出来るようになったところを見つけて伝えるようにしました。アドバイスは求められるまで言わないようにしました。剣道を続けてくれることに感謝するようにしました。
おかげ様で今では剣道が楽しいと言ってくれるようになりました。剣道の技術も勝手に上達していきました。
大切にしていること
あなたのお子さんはどんな人間に育って欲しいと思って剣道をさせていますか?
僕は、子供が小さい頃は元気であればそれだけでいいと思っていました。
その後、目の前の試合に勝って欲しいと思ってしまいました。
現在は、社会に役立つ人間に育って欲しいと願っています。
そのためにも、目も前のやるべきことに没頭して欲しいと考えています。
目の前のやるべき事とは、剣道であったり、勉強であったり、友達との遊びであったりします。
なぜ没頭できるようになって欲しいのか。
社会で活躍する人を思い返して欲しいのですが、その人は決して不平不満ばかりを言っていたり、自分ののことばかり考えていたり、何も行動しない人では決してないと思うのです。
社会で活躍する人は、いつも感謝を口にして、その場にいるだけで場の雰囲気が良くなり、チーム全体で同じ方向を目指せるようになる、そんな人だと思います。
社会で活躍する人は「謙虚に頑張っている人」ではないでしょうか。
なぜ謙虚さが必要か
なぜ社会で活躍する人は謙虚さが必要になってくるかと言えば、「あの人の力になってあげたい」と周囲に思ってもらう必要があるからです。
いくら個の能力が高くても、団結したチームには及びません。必ず誰かの助けが必要になってきます。そんな時、日頃からマウントを取ってきたり、他人の悪口を言うような人に心の底から力を貸してあげようと思うでしょうか。
俺が俺がと「我」ばかりを優先するような人は、短期的に結果を出すことはあっても長続きはしません。
本当は自分のことばかり考えていて、自分がよく思われたいから、謙虚を装う人も長く付き合っているとバレてしまうものです。
「我」を無くす、「無我」の状態になるには、結局「無我夢中」、つまり何かに没頭していることが大切になってきます。
純粋に何かを追い求めている人に人は力を貸してあげたくなるものです。
なので、子供には我を忘れるほど、没頭して欲しいと思っています。
そう考えると、試合に勝った負けたというよりも、日頃の稽古や試合でどれだけ全力を尽くせたかという視点で見るようになってきました。
全力を尽くせばある程度は強くなります。
ある程度強くなれば、剣道がもっと好きになって大人になっても続けてくれるはず(笑)
子供の未来
皆さんの子供達が将来出ていく社会は、昔とは比べ物にならないくらい変化が激しい社会になっています。
僕は逆に良い時代になってきたなと感じています。
小手先ばかりのスキルよりも、もっと本質的なものが重要になってきていると感じるからです。
それは剣道が大切にしてきた人格だったりします。
現代社会は、様々な価値観の人たちをまとめていける人格者を強く望んでいます。
人格を磨くために剣道はうってつけの競技だと思うのは僕だけでしょうか。
お子さんが剣道を頑張っているあなたは、自信をもって子供に剣道を続けさせて欲しいと願っています。
その苦労は必ず将来、お子さんの成長に繋がります。
大変な毎日だとは思いますが、お互い頑張っていきましょう。ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
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