大きく振りかぶって面打ち

初心者マニュアル

正面素振り、踏み込み足を学んだところで実際に声を出して剣道の基本中の基本、『大きく振りかぶって面打ち』をやってみましょう。

面を着けて打たせてくれる相手(元立ち)がいれば一番いいのですが、相手がいなくても大丈夫です。

発声

剣道の醍醐味の一つに大きな声を出すことがあります。

みなさんカラオケで思い切り歌った後は清々しい気持ちになりませんか?

剣道は体も動かし、大きな声も出すことから日々のストレス発散にもってこいです。

恥しがらずにお腹から「やー、めーん」と大きな声で打ち込みましょう。

動き出す前にまず「やー」と大きな声を出して気持ちを充実させてから打つようにしましょう。

一歩入って大きく面打ち

はじめのうちは、構えた相手の竹刀と自分の竹刀が届かない遠い間合いから一歩入って面を打ちます。

1 遠間から「やー」と大きな声を出す

2 すり足で一歩入る(左足が右踵を越えないように)

3 大きく振りかぶる

4 面を打つ

5 まっすぐ前進して相手をすり抜ける

手ばかりに力を入れるのではなくのびのびと体全体でぶつかっていく気持ちで打ちましょう。

元立ちが避けてくれるので、あなたは面を打った後もまっすぐすり足で進みましょう。相手があなたの左側に避けてくれます。

振りかぶり方、振り下ろし方は正面素振りを思い出しましょう。

残心

打ったらそこで終わりではありません。

すり足で相手をすり抜けていった後は振り返って最初の中段の構えに戻りましょう。

真剣の世界では相手を切った後油断していたら、まだ絶命していない相手からやられてしまう可能性があります。その油断を無くし、相手が反撃してきても次の動作にすぐに移れるように心を相手に残すことを剣道では『残心』と言います。

この「勝って兜の緒を締めよ」的な考え方は日常生活においても大切なことだと思います。

今回の一歩入って大きく面打ちのイメージが湧くように参考となる動画がありますので見て下さい。

この動画では大きく振りかぶって面打ちを連続で4本打っていますが、初めのうちは1本ずつ区切ってやりましょう。

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