基本の正面素振り

初心者マニュアル

コロナの影響で家庭内での自主練習が多くなりました。その中でも特に基本の正面素振りが見直されています。

素振りは一人稽古の代表格ですが、意外と奥が深いものです。

剣道を最短で上達させたいのであれば、正しい動きを何度も繰り返すことが大切です。

間違った動きが体に染み付いてしまうと修正が困難になるからです。

どうせ練習するなら出来るだけ正しい基本を身につけたほうが上達の近道です。

足の動かし方

足は前に1歩、後ろに1歩です。

前に出て1振り、後ろに下がって1振り竹刀を振ります。

前に出ても後ろに下がっても足の位置は構えた時のポジションをキープするように意識しましょう。

どんな時も足の位置をキープする事で常に相手に攻撃出来るし、相手の攻撃をさばけるようになるからです。

よくある間違い

・ 左足のつま先が右踵(かかと)のラインを越えている

・ 移動時に右足のつま先が浮いている

振り上げ方

基本の構えをキープしたまま、手首や肘を動かさず肩まわりの関節だけ動かして振り上げるようにしましょう。

振りかぶる時に左手、竹刀が体の中心を通るように意識しましょう。

手首を返す事なく、肩だけで振りかぶると自然とおでこより少し上くらいのところで止まると思います。(左手と頭に拳一つ分の隙間ができる程度)

振りかぶった際横から見て竹刀が45度くらいであれば理想です。

余裕があれば肩甲骨同士が中心に引き寄せられる背中の状態を意識してみましょう。

よくある間違い(横から確認)

・ 手首が曲がってしまい、頭と左手の隙間が拳一つ分より広い(竹刀が45度ではない)

よくある間違い(正面から確認)

・ 親指と人差し指のVゾーンに竹刀の中心が通っていない手首になっている

・ 肘が伸びている

振り下ろし方

振り下ろす時は肩、肘、手首を使って振り下ろします。

振り下ろす時も左手が中心を通るように意識しましょう。

振り下ろした際に自分と同じ身長の人が目の前にいて、その人の顎(あご)まで切るイメージで振り下ろします。

すると自然と左手がみぞおちの高さ、右手が肩の高さくらいに収まります。

よくある間違い

・右肘は伸びているけど、左肘が曲がっている(右手打ち)

・手首が伸びていない(握り方を再チェック!)

全体のバランス

理想は振り上げから振り下ろしまでを1拍子ですが、始めのうちは2拍子で正しい形を体に覚えさせましょう。

前進

1 右足を出す。振りかぶる。

2 左足を引きつける。振り下ろす。

後退

1 左足を下げる。振りかぶる。

2 右足を引きつける。振り下ろす。

最後に

振りかぶる時に力を入れないようにするのがコツです。

剣道に限らず体の仕組み、特に筋肉の原理原則は、

・ 大きな筋肉はスピードが無いがパワーがある

・ 小さな筋肉はパワーは無いがスピードがある

の2つです。

振り上げるのは重力に逆らった動きなので、肩や背中(大きな筋肉)を使うと軽々竹刀が振り上げることが出来ます。

振り下ろす時は重力に従っているので、手に力を入れ(小さい筋肉)スピードを加速させましょう。

長文で分かりづらい点もあったと思いますが、素振りはとても奥が深いので、自分の素振りを動画に撮って少しづつレベルアップしていけばいいと思います。

※ 前進後退の正面素振りを解説するオススメ動画↓

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