初段になるまでの流れについて

Q&A

とにかく有段者になりたい

剣道をやる理由は人それぞれです。その中でも「履歴書や内申書に剣道○段と書けるから」「努力の成果が目に見える形で残るのでやり甲斐がある」等の理由で有段者になりたいという方も少なくありません。

ここでは、初心者の方が初段を取るまでの流れとその方法をざっくり理解できるようにご説明します。

初段取得の大まかな流れ

まず大前提として、初段は1級に合格した満13歳以上の者でないと受審できません。

お子さんが剣道をしているのであれば、まずは昇級審査で1級の取得を目指しましょう。

また13歳になっていないといけませんので、初段を取得するのは早くても中学生になります。

大人になって剣道を始めた方は、年齢はすでにパスしていますので、ある程度剣道の基礎が出来たら、なるべく早く昇給審査の受審をお勧めします。

また初段になるための費用ですが、各都道府県の剣道連盟によって若干差はあるようです。目安としては、審査料に3500円、合格後の登録料に6000円程度となっています。(詳しくは所属している剣道連盟にご確認下さい。)

合格率ですが、8〜9割程度合格しますので、心配せずに日頃指導者に教わっている事を一生懸命やれば大丈夫です。

次に審査当日に何をやるかをご説明します。

審査当日は何をするの?

  • 実技

主に立会い(互角稽古)です。地域によっては、「切り返し」も加えて行うところもあるようです。

(審査内容は、所属している剣道連盟のホームページなどで確認が出来ます。)

初段の基準ですが、決まりでは「初段は、剣道の基本を習得し、技倆(ぎりょう)良なる者」とあります。

難しく考えずに、日頃指導者から教わっている事が出来ていれば合格します。

具体的には正しい着装や礼儀作法、積極的に打突を出す、大きな声を出す、最低限の基礎的な動作(すり足、打突、残心)が出来ていれば大丈夫です。

  • 日本剣道形

1級受審の時は「木刀による剣道基本技稽古法」の基本1〜9を行いました。

初段では「日本剣道形」を1〜3本目までを行います。

ちなみに、この剣道形は太刀の形7本、小太刀の形3本の合計10本あります。今後、より上位の段を取得していくとは思いますが、常にこの日本剣道形の審査はありますので、焦らずに体が覚えてしまう程度までは練習しましょう。

本場で間違えてしまっても、審査員から間違った本数の始めからやり直すように言われます。

2回目も間違えると不合格になると思いますが、焦る必要はありません。

落ち着いてゆっくり行えば大丈夫です。

  • 学科

剣道は、ただ試合に勝てばいいという競技ではありません。文武両道であるために、学科審査もあります。

こちらも所属する剣道連盟によって違いがありますが、事前に問題が提示されている事がほとんどです。中には事前に記載した用紙を回収するパターンもあります。

出題される例ですが

・剣道を始めた動機について述べなさい

・稽古の心構えについて述べなさい

・間合いについて説明しなさい

・残心について説明しなさい

など様々ですが、今の時代ネットで検索すれば、すぐに解答例が出てきます(笑)

しかし、解答例を丸写しするのは辞めましょう。

回答例を参考にして自分の言葉で記載すれば十分です。

初段取得!

合格してしまえば、「何だこんなものか」と思うかもしれません。

とは言え、これであなたも有段者です。

素人からすれば柔道や空手の黒帯と聞けば、すごい!と思うのと一緒です。

初段取得して1年経過すれば2段が受審できますので、是非さらなる高みを目指して、より深く剣道を楽しんで下さい。

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