ゾーンに入るための脳内物質で有名な神経伝達物質について書きます。
アドレナリン、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン。
今回はアドレナリンについてです。
みなさんはストレスは悪いものだと思っていませんか?
ストレスを溜め込んだ状態は確かに、不安の増大化やイライラを募らせたりと体調が悪くなる原因ですが、ストレス自体は悪いものではありません。
動物が、身の危険を感じると「逃げる」か「戦う」を瞬時に選択して動かなければいけません。
火事場の馬鹿力、武者震い、鳥肌が立つ現象はこのアドレナリンと関係があります。
体に何が起きる?
ストレスやプレッシャーを感じた時、脳の視床下部が闘争モードになり心拍数、血糖値が上がります。
体が戦闘モードですので、
・ 呼吸がしやすくなる。(酸素不足では動けなくなるから、気管が開く)
・ トイレに行かなくてよくなる。(胃液の分泌を抑え、膀胱が膨らみ便秘状態、尿意の抑制)
・ 性欲が抑えられる。
・ 視野が広くなる(周囲の敵を把握するため、瞳が開く)
等の状態になります。
アドレナリンを出すには
ではどうしたら自分でアドレナリンを出すことができるでしょう。
いくつかアクションプランを挙げます。
・ 目標をみんなに言う
・ 筋肉を鍛える
・ 大きな声を出す
・ 非日常の体験
などですが、自分でテンションを上がる事を日頃から見つけてみましょう。
本番で大切な事
本番前で緊張と戦う時間を思い出して下さい。
その時間にどんな事を考えていますか?
1 これさえ終われば、美味しいビールが飲める(終わった後の事)
2 みんな見てるからカッコ良く見せたいな(自分と戦う相手と関係の無い視点)
3 今全力を出す事だけに集中しよう(自分の事を客観的に見て、思考を限定している)
私の経験上1や2の思考の時は良いパフォーマンスは出せませんでした。
アドレナリンが出た際の「逃げる」状態を無意識に選択しているのです。
3のように、目の前の本番に集中し「戦う」事を選択して下さい。
それがゾーンに入るとても重要なプロレスです。
最後に、本番で緊張しても緊張=アドレナリンが出ているので、緊張を悪い事だと捉える必要はありません。
思い出して下さい、何かしなくてはいけないとは頭でわかっているけど、やる気の出ない日常を。
緊張を感じているその瞬間は、無条件で戦闘モードになっている非日常なのです。
その有り難さを理解できる余裕があれば、ゾーンはもう目の前です。
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