道場の比較検討も終えていよいよ入門という段階で「剣道場って礼儀作法にうるさそうだな」と心配になっているあなた。この記事を読んでおけば最低限のマナーはクリアできますので安心して入門できると思います。
難しく考える必要はありません。
礼儀とは、ありがとうの気持ちを目に見えるよう形に現したものです。
教えてくれる先生への感謝、送迎してくれる親への感謝、見守ってくれる保護者の方達への感謝、稽古場である道場への感謝、稽古相手である仲間への感謝、身を守ってくれる防具への感謝。
色々な事にありがたいと思えるようになるのはずっと先の事かもしれません。だから先ずは形から入るのです。
入る時出る時の礼
先ずは道場で靴を脱いだらきちんと揃えましょう。そして道場内に入る際、神棚や正面に向かって「お願いします。」と大きな声であいさつして深い礼をしてから入りましょう。(道場によっては「こんばんは」等のであったりする所もあるので、入門後に教わった通りに合わせましょう。)
なかなか声を出して礼をする習慣は非日常的だと思いますが、最初からこれが出来たら先生や他の保護者達からは「礼儀正しい子だな。よくしつけが出来ているな。」と思われるでしょう。
あいさつ
礼をして道場内に入ったら、道場内で一番偉い先生に「よろしくお願いします。」とあいさつしましょう。
その後他の保護者や先輩生徒のみんなに「こんにちは」や「こんばんは」とあいさつをしましょう。
正座
正しい正座は先生から後々教わりますのでここでは難しく書きません。
初めは先輩生徒たちの見よう見真似で十分です。
余裕があれば左足から座って、右足から立つとだけ覚えておきましょう。
(昔の武士は刀を左腰に着けていましたので、座る時も立つ時もいつでも刀を抜ける体勢を維持する名残りです。)
始まりと終わりの礼
武道は礼に始まり礼に終わるといいます。
剣道でも始まりと終わりに正座して礼をするのが習わしです。
始めは先生→先輩→後輩の順番に座っていくので、一番最後の所に整列すれば間違いはありません。
稽古始めの礼は、「正座」→「黙想」→「正面(神前)に礼」→「先生に礼」
稽古終わりの礼は、「正座」→「黙想」→「先生に礼」→「正面(神前)に礼」
が基本スタイルですが、道場によっては若干違いがあると思います。
「黙想」の時は目を閉じて心を落ち着けましょう。
座ってする礼は、膝の前の床面で両手の人差し指と親指とで三角形を作り、そこに鼻を入れる感じでおじぎをすると綺麗な姿勢になります。
まとめ
簡単な礼儀作法を書きましたが、しっかり覚えて行く必要はありません。先生方が丁寧に教えてくれるはずです。繰り返しますが、ありがたいと思う気持ちを形に現したものが礼儀ですので、難しく考える必要はありません。
初めて入門する時のドキドキや、これから頑張ろうと決意した時の素直な気持ちを忘れなけば絶対に成長できます。一人でも多くの剣道場の門を叩く生徒が増えることを願っています。
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