剣道を始める前の心構え

初心者マニュアル

 剣道に興味をもってくれてありがとうございます。

 ある人は友人に誘われて、またある人はアニメを見て、どうせやるなら日本の伝統文化を等人それぞれの理由があったと思います。

 あなたの選択は間違っていないと自信をもって断言します。それほど剣道には多くのメリットと将来性があるからです。

 今回は剣道初心者の方に向けて押さえておきたい剣道の心構え3つご紹介します。

 4つ目は小学生はこれだけ覚えてという事を書いています。

竹刀は刀である

 今は昔と違ってパワハラ的な指導をする道場は減っています。

 しかし楽しく稽古するのと適当に稽古するのは似て非なるものです。

 剣道がスポーツ化をしないのも目的が人間性を高めることだからです。試合にはゲーム性があり熱狂します。このこと事態は悪いことではありません。

 試合はあくまで剣道普及の手段だと私は思います。

 刀で真剣勝負をすれば相手は生命を落とすこともあります。もちろん負ければ自分自身の生命もありません。この根本原理があるからこそ、一期一会の精神や礼儀を重要視する考えに至ります。

 また命のやり取りがあるからこそどの競技よりも高い集中力が必要であったり、恐怖に打ち勝つ心が身に付くのです。

足し算ではなく引き算

 人生は足し算だと勘違いしている方が多いので2つ目に加えました。

 どの競技や教育でも同じなのですが、本当に大事なことはみんな心の奥底では分かっているのです。

 家族や友人の大切さ、自分の体の動かし方、自分の心のこと。本当はみんな分かっているはずです。

 現代社会の情報量が多すぎて大事なことが見えづらくなっているだけです。

 もちろん体力や技術面は日々の積み重ねでスキルアップしていきます。

 しかしこの余計な事を引いていく考えがなければ、子供の興味や可能性を無視して知識や価値観を押しつける教育になってしまう恐れがあります。

 意外とこの教育が今だにはびこっています。

 剣道で一生懸命稽古をした後は気分爽快になり、悩み事も吹き飛び、周りの人に感謝の気持ちが湧いてくる素直な精神状態になります。剣道ではこの精神状態を直心(じきしん)といって大切な考え方です。素直な気持ちがなければどんなに頭のいい人でも成長が止まってしまいます。

 大人の私たちこそ余計なものは引いていき、子供のころにもっていた直心を思い出す必要があるのではないでしょうか。

一生続ける

 先ほど書いたとおり、剣道の目的は人間性を高めることです。

 抽象的ですので簡単に人間性の成長段階を説明すると

  ① 自立

  ② 他人に思いやりを持つ

  ③ 許容

  ④ 他人に影響を与える

概ねこのような段階で人間の精神は成長していきます。

 はっきりいいます。私を含めてほとんどの方は①〜②の段階です。

 他人の価値観で生きていませんか?本当に自分の価値観を大切にして精神的に自立できているでしょうか。

 また他人に優しくするのは自分が悪く思われたくないからではないですか?

 最初は偽善者でもいいのです。筋肉と同じで精神も始めは意識して鍛えることで、一つづつ成長していくのですから。

 しかし日常生活をただ漫然と生きていても私たちは①〜②の人間のまま一生を終えることでしょう。

 私は、誰かが自分の影響を受けて私の意思が受け継がれればいつ人生が終わってもいいと思っています。そのような影響力をもつ人間になれるよう剣道を続けています。

 いかがでしたでしょうか、少し深い話になってしまいましたが、大切なことなので始めに記事にしておきました。心のどこかにこの3つの考え方を置いていただけると幸いです。

 まずは難しく考えず剣道を始めてみましょう。分からないことは私がサポートします。

小学生の君へ

 小学生の子を持つ保護者の方すみません。特に小学生低学年にいきなり小難しい話をする必要はありません。

 小学生の君はこれだけ覚えて下さい。

 道場に入ったら真剣にやること

 これだけでいいです。大事なのは保護者の方が真剣な態度で子供に教える事だと思います。

 子供は親の言葉ではなく行動や態度を見習います。

 

  

コメント

タイトルとURLをコピーしました